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ぢ
ふりがな文庫
“
路
(
ぢ
)” の例文
本石町の小西と
淺沼
(
あさぬま
)
、今川小
路
(
ぢ
)
の
進
(
しん
)
々
堂
(
どう
)
——それらが
當
(
とう
)
時の
有
(
ゆう
)
名な
店
(
みせ
)
だつたが、とにかく東
京
(
けう
)
にも
寫眞器屋
(
しやしんきや
)
などはまだ
數
(
かぞ
)
へるほどしかなかつたやうに
思
(
おも
)
ふ。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
左樣の人なるか
某
(
それがし
)
も此度
據
(
よんどころ
)
なき事にて九州へ下るなれ共此用向の
濟
(
すみ
)
次第
(
しだい
)
に是非とも
關東
(
くわんとう
)
へ下向の心得なれば
其節
(
そのせつ
)
は立寄申べしと
契約
(
けいやく
)
し其場は
別
(
わかれ
)
たり
扨
(
さて
)
寶澤は九州
路
(
ぢ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「親分には御存じの無いことでせうが、戀の通ひ
路
(
ぢ
)
は、遠く淋しいほど面白いもので、ヒ、ヒ、ヒ」
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
客は
結城朝之助
(
ゆふきとものすけ
)
とて、自ら道楽ものとは名のれども
実体
(
じつてい
)
なる処折々に見えて身は無職業妻子なし、遊ぶに屈強なる年頃なればにやこれを初めに一週には二三度の通ひ
路
(
ぢ
)
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
天
(
てん
)
の神様、
高天
(
たかま
)
の
大御祖
(
おほみおや
)
教へ給へと祈るにも、国
中
(
なか
)
は国低し。山々も尚天に遠し。大和の国とり囲む青垣山では、この二上、山空行く雲の
通
(
かよ
)
ひ
路
(
ぢ
)
と昇り立つて、祈りました。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
唄〽あづま
路
(
ぢ
)
に、あはれを殘す梅若の、雨をなみだと
誰
(
た
)
が云ひし、戀のあはれは虎が雨。
箕輪の心中
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
又一時近くなるほどに、温習に往きたる日には返り
路
(
ぢ
)
によぎりて、余と
倶
(
とも
)
に店を立出づるこの常ならず軽き、
掌上
(
しやうじやう
)
の舞をもなしえつべき少女を、怪み見送る人もありしなるべし。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
海
(
うみ
)
つ
路
(
ぢ
)
の
和
(
な
)
ぎなむ時も渡らなむかく立つ浪に船出すべしや」(巻九・一七八一)、「たらちねの母に
障
(
さは
)
らばいたづらに
汝
(
いまし
)
も吾も事成るべしや」(巻十一・二五一七)等である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
初君が哥に「ものおもひこし
路
(
ぢ
)
の
浦
(
うら
)
の
白浪
(
しらなみ
)
も立かへるならひありとこそきけ」此哥
吉瑞
(
きちずゐ
)
となりてや、五年たちてのち
嘉元
(
かげん
)
元年為兼卿
皈洛
(
きらく
)
ありて、九年の
後
(
のち
)
正和元年
玉葉集
(
ぎよくえふしふ
)
を
撰
(
えらみ
)
の時
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
心のうちでは
貫之
(
つらゆき
)
朝臣
(
あそん
)
が「糸に
縒
(
よ
)
るものならなくに別れ
路
(
ぢ
)
は心細くも思ほゆるかな」
源氏物語:49 総角
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
逢ひ見しとにはあらなくに、別れ
路
(
ぢ
)
つらく覺ゆることの、我れながら
訝
(
いぶか
)
しさよ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
『その時は世にあつた時と同じやうに、いろいろと浮世のことをきかせて下さるでせうね。そしたら何んなにかうれしいでせうね。そして私は私でよみ
路
(
ぢ
)
のことをいろいろとお話ししませうね……』
あさぢ沼
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
『……やーみ
路
(
ぢ
)
をー、てーらせりー、かーみはーあーいーなりー。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
馬酔木
(
あしび
)
咲く春日の宮の
参
(
まゐ
)
り
路
(
ぢ
)
を
蝙蝠傘
(
かうもり
)
催合
(
もや
)
ひ子ら日暮なり
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
君今いのちのかよひ
路
(
ぢ
)
馳せゆくとき
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
著
(
いちじ
)
るき山
路
(
ぢ
)
を
指
(
さ
)
すを知らむ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
都
(
みやこ
)
おほ
路
(
ぢ
)
も
數
(
かぞ
)
へ
日
(
び
)
に
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
急げば二日
路
(
ぢ
)
。
馬上三日の記:エルサレムよりナザレへ
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
客
(
きやく
)
は
結城朝之助
(
ゆふきとものすけ
)
とて、
自
(
みづか
)
ら
道樂
(
だうらく
)
ものとは
名
(
な
)
のれども
實体
(
じつてい
)
なる
處
(
ところ
)
折々
(
をり/\
)
に
見
(
み
)
えて
身
(
み
)
は
無職業
(
むしよくげふ
)
妻子
(
さいし
)
なし、
遊
(
あそ
)
ぶに
屈強
(
くつきやう
)
なる
年頃
(
としごろ
)
なればにや
是
(
こ
)
れを
初
(
はじ
)
めに一
週
(
しゆう
)
には二三
度
(
ど
)
の
通
(
かよ
)
ひ
路
(
ぢ
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
初君が哥に「ものおもひこし
路
(
ぢ
)
の
浦
(
うら
)
の
白浪
(
しらなみ
)
も立かへるならひありとこそきけ」此哥
吉瑞
(
きちずゐ
)
となりてや、五年たちてのち
嘉元
(
かげん
)
元年為兼卿
皈洛
(
きらく
)
ありて、九年の
後
(
のち
)
正和元年
玉葉集
(
ぎよくえふしふ
)
を
撰
(
えらみ
)
の時
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
別れ
路
(
ぢ
)
に添へし小櫛をかごとにてはるけき中と神やいさめし
源氏物語:17 絵合
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
風
透
(
とほ
)
る廣き芝生の
參
(
まゐ
)
り
路
(
ぢ
)
は玉敷きならし目もすまの照り
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
行くさきをはるかに祈る別れ
路
(
ぢ
)
にたへぬは老いの涙なりけり
源氏物語:18 松風
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
風
透
(
とほ
)
る広き芝生の
参
(
まゐ
)
り
路
(
ぢ
)
は玉敷きならし目もすまの照り
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
墓地の迷ひ
路
(
ぢ
)
、
間
(
あひ
)
の辻
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“路”を含む語句
小路
通路
行路
街路
径路
迷路
大路
道路
岐路
朱雀大路
路傍
帰路
海路
路上
山路
四馬路
野路
駅路
線路
遠路
...