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ぢ
「さうだが、
俺ら
家なんぞぢや、それまでにや
無く
成つちまあから一
度でもさういに
活けて
置いたことあねえな」と
一人がいへば
俺ら
家の
婆奴等構あななんて
云つけが、えゝから
汝等默つて
見てろ、なんてそれから
俺ぐうつと
頭ふん
掴めえて、
斯う
俺れ
背中こすつたな
「かうだ
婆等だつてさうだに
荷厄介にしねえでくろよ、こんで
俺ら
家ぢやまあだ
俺れなくつちや
闇だよおめえ、
嫁があの
仕掛だもの」
婆さんは
更に