“荷厄介”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にやっかい77.8%
にやくかい11.1%
にやつかい5.6%
にやつけえ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
社交と、偽善と、虚礼と、駈引かけひきと、繁雑はんざつきわまる現代生活は、ドヴォルシャークにとっては、相当荷厄介にやっかいなものであったに違いない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
その癖、この間まで、女を荷厄介にやくかいに考へてゐた、あの卑怯ひけふな感情はもうすつかり消えてしまつて、富岡はむしろ逃げてゆく魚に対してのすさまじい食慾すら感じてゐるのだつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
学校がつこう卒業そつげふ証書しようしよが二まいや三まいつたとてはなたしにもならねばたかかべ腰張こしばり屏風びやうぶ下張したばりせきやまにて、偶々たま/\荷厄介にやつかいにして箪笥たんすしまへば縦令たとへばむしはるゝともたねにはすこしもならず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
「かうだ婆等ばゞあらだつてさうだに荷厄介にやつけえにしねえでくろよ、こんでぢやまあだれなくつちやくらやみだよおめえ、よめがあの仕掛しかけだもの」ばあさんはさら
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)