“荷駄”の読み方と例文
読み方割合
にだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荷駄にだと荷駄とをつなぎ合わせて馬囲うまがこいを作り、人と人とは手をつなぎ、或いは槍の柄を握り合いなどして、一陣一陣濁流を渡るのだった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最初の時は、新植民地に要する生活要品を買いととのえる荷駄にだの宰領として頼まれて、明るく長浜へ下りて来ました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
向うから百姓が二人、荷駄にだを一頭ずついて来かかった。七十郎は歩みよって、どこの者だと訊き、自分の名をなのったうえ、そくばくの銀を渡して、その馬を借りるはなしをつけた。