“小荷駄掛”の読み方と例文
読み方割合
こにだがか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平田同門の亀山嘉治かめやまよしはるが八月十四日那珂港なかみなと小荷駄掛こにだがかりとなって以来、十一月の下旬までずっと浪士らの軍中にあったことを半蔵が知ったのは、つい最近のことである。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「お前は小荷駄掛こにだがかりの亀山嘉治よしはるのことを聞かなかったかい。あの人はわたしのふるい友だちだが。」
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
景蔵は香蔵と相談の上、夜中ひそかに自家の墓地にそれを埋葬した。そういう横田東四郎は参謀山国兵部や小荷駄掛こにだがか亀山嘉治かめやまよしはると共に、水戸浪士中にある三人の平田門人でもあったのだ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)