“にやっかい”の漢字の書き方と例文
語句割合
荷厄介100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、紋三はここでも別段にる所はなかった。彼はいい加減に話を切上げて、せんべいのふくろを荷厄介にやっかいにしながら電車道の方へ歩いた。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
二葉亭の家では主人の次には猫が大切だいじにされた。主人の留守に猫に粗糙そそうがあっては大変だといって、家中うちじゅうがどれほど猫を荷厄介にやっかいにして心配したか知れない。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
表紙に各郡村誌と題した無巻次の数百冊で、目録が備わっていなかったのみならず、誰でもこれを荷厄介にやっかいにして、一人としてその価値を認める者がなかった。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)