“荷梱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にごり72.7%
にごうり27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厳しい荷梱にごり岩乗がんじょうな箱を結いつけて——駅路の鈴も物々しく、蜿蜒えんえんたる人馬の列をして、この大商隊は、都入りするのだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家臣たちは事実もう明早暁の出発に、何かと荷梱にごりをまとめているのに、訪客がたえないため、片づかないで困っているのだ。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
借問しゃくもんされる部類のほうで、みんな荷梱にごうりの蔭に、ぽつねんと味気ない顔して、冬の海をながめているのだった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
立ち疲れ、わめきつかれて、ぐったりと、軍需品らしい荷梱にごうりのあいだにぶっ倒れて眠ってしまった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)