“にごり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
54.5%
荷梱36.4%
濁点4.5%
荷行李4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下の方は小さい滝があったので右へ巻いたが、藪で意外に時間を食った。にごりの小屋には寝具がなかったので東信電力の金原様のところへ泊めてもらった。
単独行 (新字新仮名) / 加藤文太郎(著)
家臣たちは事実もう明早暁の出発に、何かと荷梱にごりをまとめているのに、訪客がたえないため、片づかないで困っているのだ。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此寺内このじないに義士の墓がある。その墓の入口には『ぎしはか』という大きな看板が出ている。赤地に白で書いたもんだ。乃公は以前から此の『ぎしはか』のはの字に濁点にごりを打ちたいと思っていた。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
人の足元から荷行李にごりの積んである蔭へ土龍もぐら抜けに隠れている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)