“岩乗”のいろいろな読み方と例文
旧字:岩乘
読み方割合
がんじょう77.8%
かんじょう11.1%
がんじよう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厳しい荷梱にごり岩乗がんじょうな箱を結いつけて——駅路の鈴も物々しく、蜿蜒えんえんたる人馬の列をして、この大商隊は、都入りするのだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「手引きがあるなら、あんな岩乗かんじょう潜戸くぐりを、外から外すような不器用なことはしねえよ」
彼の両肩が壁のやうに岩乗がんじように張り鼻血が流れても呻き声をたてさうにもない冷酷な敵意を感じると、ふとむらむらと顔の中央に物も言はず一撃を加へてやりたい衝動を覚えた。
狼園 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)