“かんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勘定53.3%
勧請17.0%
感情11.5%
灌頂7.9%
干城2.4%
環状1.2%
皖城0.6%
簡浄0.6%
岩乗0.6%
御勘定0.6%
感状0.6%
款状0.6%
歓場0.6%
管状0.6%
観成0.6%
計算0.6%
関城0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うるさいだ。何度なんどんでもだまっていてやろう。」と、おばあさんは、くちなかでいって、らんかおをしてぜに勘定かんじょうしていました。
善いことをした喜び (新字新仮名) / 小川未明(著)
神棚はまた信心棚とも呼ばれ、そこに新たに勧請かんじょうした神々も多くなり、それにつれて今まで祭り来った節日の神様にも名が出来た。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その結果、二少年と星人との間にもつれていた感情かんじょうがきれいにとけた。それはどっちにとってもさいわいなことだった。
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)
灌頂かんじょう開壇の特許を与え、宗祇の勧めによって長門住吉法楽万首の奥書を書し、殊に用脚に関する場合に、宗祇と相談のうえ書状を発している。
こちらから千人、それに洋服を着せて団袋だんぶくろをはかせてみると、見かけはこの通り堂々たる国家の干城かんじょう、これを称して六尺豊かの兵隊さんとは誰が洒落しゃれた。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それは二、三十メートル前方に見えてきた環状かんじょうになっている吊り橋だった。そこには、四方からのびてきた吊り橋が、丸い環状の吊り橋をささえているのだった。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
で、周魴の反謀に応じて、魏の大軍が南下することも中央で決定を見たので、彼もまた大軍をひきい、皖城かんじょうへ来て、周魴と会見した。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
皖城かんじょう、東関、江陵の三道へ向って、洛陽の軍隊が続々と南下して行ったのは、それから約一ヵ月後だった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女の男を回避するような行為がひどく覚官的であるが、それがごう婬靡いんびでないのは簡浄かんじょうな古語のたまものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
また、やはり此巻(一四八四)に、「霍公鳥ほととぎすいたくな鳴きそひとりゐて宿らえぬに聞けば苦しも」という大伴坂上郎女おおとものさかのうえのいらつめの歌があるが、「吾が恋まさる」の簡浄かんじょうな結句には及ばない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「手引きがあるなら、あんな岩乗かんじょう潜戸くぐりを、外から外すような不器用なことはしねえよ」
「では、明日あす中に、家の始末をしておいて、出発しよう、あの感状かんじょうも、そのままにして置くから、うしなわないようにな」
水面に浮んだ女 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
政府へはこれ人民が悦んで合祀を請願する款状かんじょうなりと欺き届け、人民へは汝らこの調印したればこそ刑罰を免るるなれと偽言する。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
然るをなほも古き机の抽斗ひきだしの底、雨漏る押入おしいれの片隅に、もしや歓場かんじょう二十年の夢の跡、あちらこちらと遊び歩きし茶屋小屋の勘定書、さてはいづれお目もじの上とかく売女ばいじょが無心の手紙もあらばと
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
中央に広く陣取じんどってならんでいる管状かんじょう小花は、その平坦へいたん花托面かたくめんおおめ、下に下位子房かいしぼうそなえ、花冠かかんは管状をなして、その口五れつし、そして管状内には集葯しゅうやく的に連合した五雄蕊ゆうずいがあり
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
じゃあ、べにも知るまい。推古朝すいこちょうの頃、僧の曇徴どんちょうこしらえ出した物だと聞いているが、おかしな事には、白粉も、観成かんじょうという僧が、時の天皇に献上したのが始めだということになっている。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるじいさんが、途中とちゅう財布さいふしてかね計算かんじょうしているのをた。乞食こじきは、さっそくそばへきて、地面じびたちている小石こいしひろって
つばめと乞食の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こよいも彼は、関城かんじょうの一室に籠って、ひとり頬杖ついて考えこんでいた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)