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感情
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かんじょう
ふりがな文庫
“
感情
(
かんじょう
)” の例文
いかなる文字でも、善き意味にも悪き意味にも用いらるるが、
感情
(
かんじょう
)
なる言葉ほど、ときには善く、ときには悪く用いらるる言葉は少なかろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
その結果、二少年と星人との間にもつれていた
感情
(
かんじょう
)
がきれいにとけた。それはどっちにとってもさいわいなことだった。
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私
(
わたくし
)
は
嬉
(
うれ
)
しいやら、
恋
(
こい
)
しいやら、
又
(
また
)
不思議
(
ふしぎ
)
やら、
何
(
なに
)
が
何
(
なに
)
やらよくは
判
(
わか
)
らぬ
複雑
(
ふくざつ
)
な
感情
(
かんじょう
)
でその
時
(
とき
)
初
(
はじ
)
めて
自分
(
じぶん
)
の
魂
(
たましい
)
の
親
(
おや
)
の
前
(
まえ
)
に
自身
(
じしん
)
を
投
(
な
)
げ
出
(
だ
)
したのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
初
(
はじ
)
めは
恐怖
(
きょうふ
)
がわたしをかれから遠ざけたけれど、このごろはなんとは知れないが、ぼんやりと、いわば
尊敬
(
そんけい
)
に
似
(
に
)
た
感情
(
かんじょう
)
がかれとわたしをへだてていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そういう
人
(
ひと
)
を
教育
(
きょういく
)
するには、
物質
(
ぶっしつ
)
ではいけない。やはり
音楽
(
おんがく
)
や
自然
(
しぜん
)
でなければならない。
感情
(
かんじょう
)
・
趣味
(
しゅみ
)
、そういう
方面
(
ほうめん
)
の
教育
(
きょういく
)
でなければならないと
思
(
おも
)
われる。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
これはただ
感情
(
かんじょう
)
の上のことで、べつだん
尊大
(
そんだい
)
ぶるわけではないのだが。どうもわたしは、きみがわたしのことをおまえというのを、
許
(
ゆる
)
すわけにいかないのだ。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
貴方
(
あなた
)
などは、
才智
(
さいち
)
は
勝
(
すぐ
)
れ、
高潔
(
こうけつ
)
ではあり、
母
(
はは
)
の
乳
(
ちち
)
と
共
(
とも
)
に
高尚
(
こうしょう
)
な
感情
(
かんじょう
)
を
吸込
(
すいこ
)
まれた
方
(
かた
)
ですが、
実際
(
じっさい
)
の
生活
(
せいかつ
)
に
入
(
い
)
るや
否
(
いなや
)
、
直
(
ただち
)
に
疲
(
つか
)
れて
病気
(
びょうき
)
になってしまわれたです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
クリストフはその
後
(
ご
)
、
偉
(
えら
)
い
音楽家
(
おんがくか
)
になりました。
彼
(
かれ
)
の
音楽
(
おんがく
)
はいつも、
彼
(
かれ
)
の
思想
(
しそう
)
や
感情
(
かんじょう
)
をありのままに
表現
(
ひょうげん
)
したもので、
彼
(
かれ
)
の
心
(
こころ
)
とじかにつながってるものでありました。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
今夜
(
こんや
)
はじつにこみいった
感情
(
かんじょう
)
が、せまい女の
胸
(
むね
)
ににえくり返ったけれど、ともかくもじっと
堪忍
(
かんにん
)
して、
狂母
(
きょうぼ
)
の死を
告
(
つ
)
げにきてくれた人たちに、それほどに
礼儀
(
れいぎ
)
を失わなかった。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
まだ
剖
(
わか
)
れない
巨
(
おお
)
きな
愛
(
あい
)
の
感情
(
かんじょう
)
です。すすきの花の
向
(
むか
)
い火や、きらめく
赤褐
(
せっかつ
)
の
樹立
(
こだち
)
のなかに、
鹿
(
しか
)
が
無心
(
むしん
)
に
遊
(
あそ
)
んでいます。ひとは自分と鹿との
区別
(
くべつ
)
を
忘
(
わす
)
れ、いっしょに
踊
(
おど
)
ろうとさえします。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その目つきには
感情
(
かんじょう
)
とちえがあふれていて、見ていると、こちらも引き入れられるように思うのであった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「
冬
(
ふゆ
)
の
間
(
あいだ
)
こんな
役
(
やく
)
にたたないやつを、
食
(
た
)
べさしておくのはむだな
話
(
はなし
)
だ。」といって、たとえ、ものこそいわないけれど、なんでもよく
人間
(
にんげん
)
の
感情
(
かんじょう
)
はわかるものを
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
至
(
いた
)
って
元気
(
げんき
)
な、
壮健
(
そうけん
)
な、
立派
(
りっぱ
)
な
白
(
しろ
)
い
頬鬚
(
ほおひげ
)
の、
快活
(
かいかつ
)
な
大声
(
おおごえ
)
の、しかも
気
(
き
)
の
善
(
よ
)
い、
感情
(
かんじょう
)
の
深
(
ふか
)
い
人間
(
にんげん
)
である。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「なんといって。」と、
万
(
まん
)
は、
顔
(
かお
)
を
赤
(
あか
)
くしながら、こみ
上
(
あ
)
がってくる
感情
(
かんじょう
)
を、
押
(
お
)
さえきれませんでした。
万の死
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
昨日
(
きのう
)
の
小胆
(
しょうたん
)
であったことも、
月
(
つき
)
さえも
気味
(
きみ
)
悪
(
わる
)
く
見
(
み
)
たことも、
以前
(
いぜん
)
には
思
(
おも
)
いもしなかった
感情
(
かんじょう
)
や、
思想
(
しそう
)
を
有
(
あり
)
のままに
吐露
(
とろ
)
したこと、
即
(
すなわ
)
ち
哲学
(
てつがく
)
をしている
丁斑魚
(
めだか
)
の
不満足
(
ふまんぞく
)
のことを
云
(
い
)
うたことなども
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「スイスからはイタリアへ出るのだ」とマチアが
感情
(
かんじょう
)
をこめて言った。「もしミリガン
夫人
(
ふじん
)
を追いかけて行くうちに、ルッカまで出たら、ぼくの小さいクリスチーナがどんなにうれしがるだろうな」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
あるときは
故郷
(
こきょう
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しては、
悲
(
かな
)
しいやるせない、それは、
私
(
わたし
)
には、あまり
微妙
(
びみょう
)
でいいあらわせないような、もっとも
尊重
(
そんちょう
)
されなければならぬ
感情
(
かんじょう
)
を、
私
(
わたし
)
にばかり
春さきの古物店
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天職
(
てんしょく
)
を
自覚
(
じかく
)
せず、また、それにたいする
責任
(
せきにん
)
を
感
(
かん
)
ぜず、
上
(
うえ
)
のものは、
下
(
した
)
のものに
好悪
(
こうお
)
の
感情
(
かんじょう
)
を
露骨
(
ろこつ
)
にあらわして
平気
(
へいき
)
だった、いまよりは、もっと
暗
(
くら
)
かった
時代
(
じだい
)
の
話
(
はなし
)
であります。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、
男
(
おとこ
)
は、けっして、
馬
(
うま
)
をしからなかったのでした。ひとり
人間
(
にんげん
)
だけではなく、
馬
(
うま
)
でも、
牛
(
うし
)
でも、
感情
(
かんじょう
)
を
解
(
かい
)
するものは、しかるよりは、やさしくしたほうが、いうことをきくものです。
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
令二
(
れいじ
)
は、
怒
(
おこ
)
った
感情
(
かんじょう
)
をあらわすときは、いつも、
口
(
くち
)
をとがらすのでした。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
翌日
(
よくじつ
)
、
真吉
(
しんきち
)
は、
東京
(
とうきょう
)
へ
着
(
つ
)
くと、すぐにお
店
(
みせ
)
に
帰
(
かえ
)
って、
昨日
(
きのう
)
からのことを
正直
(
しょうじき
)
に
主人
(
しゅじん
)
に
話
(
はな
)
しますと、
主人
(
しゅじん
)
は、
真吉
(
しんきち
)
の
孝心
(
こうしん
)
の
深
(
ふか
)
いのに
感歎
(
かんたん
)
しましたが、
感情
(
かんじょう
)
に
委
(
まか
)
せて、
考
(
かんが
)
えなしのことをしてはならぬと
真吉とお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
僕
(
ぼく
)
は
自分
(
じぶん
)
でも、すこし
感情
(
かんじょう
)
を
露骨
(
ろこつ
)
にあらわしすぎたと
気
(
き
)
づいたので
世の中のために
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“感情”の解説
感情(かんじょう)とは、ヒトなどの動物がものごとや対象に対して抱く気持ちのこと。喜び、悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪、恐怖などがある(感情の一覧)。
(出典:Wikipedia)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
“感情”で始まる語句
感情的
感情家
感情教育
感情昂揚
感情移入
感情絶無
感情輸入
感情の結社
感情移入説