“不満足”の読み方と例文
旧字:不滿足
読み方割合
ふまんぞく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この人をモデルにして不満足ふまんぞくというだいなり彫刻ちょうこくなり作ったならばと思われる。ふたりはしばらくのあいだ口もきかなかった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
不満足ふまんぞくたしたのであらう——いかさまにもひとのこつたひとみれば、おうらそれよりなさけ宿やどさぬ、つゆびぬ、……手足てあしすでまつたうしてをのもつくだかれても、対手あひて鬼神きじんでは文句もんくはないはづ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
昨日きのう小胆しょうたんであったことも、つきさえも気味きみわるたことも、以前いぜんにはおもいもしなかった感情かんじょうや、思想しそうありのままに吐露とろしたこと、すなわ哲学てつがくをしている丁斑魚めだか不満足ふまんぞくのことをうたことなども
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)