環状かんじょう)” の例文
帝都の外郭がいかくにそっと環状かんじょうを描いて走る省線電車は、窓という窓をすっかり開き時速五十キロメートルの涼風りょうふう縦貫じゅうかんさせた人工冷却フォースド・クーリングで、乗客の居眠りを誘った。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それは二、三十メートル前方に見えてきた環状かんじょうになっている吊り橋だった。そこには、四方からのびてきた吊り橋が、丸い環状の吊り橋をささえているのだった。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)