簡浄かんじょう)” の例文
女の男を回避するような行為がひどく覚官的であるが、それがごう婬靡いんびでないのは簡浄かんじょうな古語のたまものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
また、やはり此巻(一四八四)に、「霍公鳥ほととぎすいたくな鳴きそひとりゐて宿らえぬに聞けば苦しも」という大伴坂上郎女おおとものさかのうえのいらつめの歌があるが、「吾が恋まさる」の簡浄かんじょうな結句には及ばない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)