祖父じいさん)” の例文
わしは何でもお前の言うことを聞いてやるはずだったのだ、この老いぼれたばかな祖父じいさんをお前は思うとおりにすることができたのだ。
第一てまえがもうこういう内にも、(難有ありがたう)といって、人の志を無にせん風で、最中もなかを取って、親か、祖父じいさんの前ででもあるように食べなすった可愛らしさが、今でも眼前めさきにちらついてならんでがすて。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)