“おばあさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
祖母26.7%
老婆20.0%
老祖母13.3%
老母6.7%
祖母様6.7%
老奥方6.7%
老妻6.7%
老婆様6.7%
老媼6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、祖母おばあさんは面白い凡人なのだ。この祖母、前にも言ったかも知れないが字を知らない。
老婆おばあさんになられる場合もある」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
お雪が生家さとの方で老祖母おばあさんの死去したという報知しらせは、旅にある三吉を驚かした。二三日しか彼は磯辺に逗留とうりゅうしなかった。電報を受取ると直ぐ急いで家の方へ引返して来た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「それからねエ、おかあさま、ちょうどその時縁側を老母おばあさんが通ってね、すっかり聞いてしまッて、それはそれはひどくおこってね」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
あのね、川島の老母おばあさんがね、リュウマチで肩が痛んでね、それでこのごろは大層気むずかしいのですと。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
廊下人無き処にて秀は読過一遍、「ああ、そうだ。おお、恐怖こわいことね。早速お暇を頂こう。ちょうど可い久濶ひさしぶり祖母様おばあさんの顔も見られる。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
老奥方おばあさんのお辞儀は段々ふえて、売れ高はグングン減ってゆくが、そんな事に頓着とんじゃくのない老媼おばあさん隣店となりの売行きを感嘆して眺め、ホクホクしていう。
老妻おばあさん歿くなると、老爺おじいさんのあきらめていた硫黄熱がまた燃てきた。
十歳とを位の小供から、酔の紛れの腰の曲つた老婆様おばあさんに至るまで、夜の更け手足の疲れるも知らで踊る。人垣を作つた見物は何時しか少くなつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
老奥方おばあさんのお辞儀は段々ふえて、売れ高はグングン減ってゆくが、そんな事に頓着とんじゃくのない老媼おばあさん隣店となりの売行きを感嘆して眺め、ホクホクしていう。