“ばゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
47.6%
婆々14.3%
祖母14.3%
老母4.8%
4.8%
4.8%
老婆4.8%
老媼4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母親おふくろ父親おやぢ乞食こじきかもれない、おもてとほ襤褸ぼろげたやつ矢張やつぱりれが親類しんるゐまきで毎朝まいあさきまつてもらひにびつこ隻眼めつかちのあのばゝなにかゞれのためなんあたるかれはしない
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「あたい、まだ」と、眞面目くさつて、皮がたるんでくしや/\した顏の中から男を見詰めて、「あんな婆々ばゝアに殺されたうはない。」
誰樣どなたも又のちほど遊ばせて下され、これは御世話と筆やの妻にも挨拶して、祖母ばゝが自からの迎ひに正太いやが言はれず、其まゝ連れて歸らるゝあとは俄かに淋しく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
現在の社会と比較するならば、虚無党の主張の方がむしたしかに真理に近いものです——私も百方慰め励まして、無分別のこと仕ない様に注意して、丁度ちやうど、夜の十時過、老母ばゝが待つてるからと
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「ほんとにねエ」と兼吉の老母ばゝも煙にむせびつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ばゝうても、一時いつとき辛抱おし。」
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
今はせたる傘屋の先代に太つ腹のお松とて一代に身上をあげたる、女相撲のやうな老婆ばゝさま有りき、六年前の冬の事寺參りの歸りに角兵衞の子供を拾ふて來て
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お車もまちて居りまする物をと急がするに、あれ老媼ばゝは我れに行けと言ふか、さりとは正直ものと笑ひて返事を書く。
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)