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婆
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ばゝ
ふりがな文庫
“
婆
(
ばゝ
)” の例文
受け御
手當金
(
てあてきん
)
百兩と
御墨附
(
おすみつき
)
御短刀まで
後
(
のち
)
の
證據
(
しようこ
)
に
迚
(
とて
)
下されしこと
逐
(
ちく
)
一
物語
(
ものがた
)
ればお三
婆
(
ばゝ
)
は大いに
悦
(
よろこ
)
び其後は
只管
(
ひたすら
)
男子の
誕生
(
たんじやう
)
あらんことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
母親
(
おふくろ
)
も
父親
(
おやぢ
)
も
乞食
(
こじき
)
かも
知
(
し
)
れない、
表
(
おもて
)
を
通
(
とほ
)
る
襤褸
(
ぼろ
)
を
下
(
さ
)
げた
奴
(
やつ
)
が
矢張
(
やつぱり
)
己
(
お
)
れが
親類
(
しんるゐ
)
まきで
毎朝
(
まいあさ
)
きまつて
貰
(
もら
)
ひに
來
(
く
)
る
跛
(
びつこ
)
隻眼
(
めつかち
)
のあの
婆
(
ばゝ
)
あ
何
(
なに
)
かゞ
己
(
お
)
れの
爲
(
ため
)
の
何
(
なん
)
に
當
(
あた
)
るか
知
(
し
)
れはしない
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
買
(
かは
)
しつたな煮付て晩飯の代りに喰ふかよと鶴的
莞爾
(
くわんじ
)
としイヤ喰て
仕舞
(
しまは
)
ぬ爲に買た今日馬を追て十八錢取つたが
彼所
(
あすこ
)
の
婆
(
ばゝ
)
の茶屋で
強飯
(
こはめし
)
を二盆やつたから跡が五錢ほきやない是を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
頭の禿げかゝつた親爺と、それに相当した
婆
(
ばゝ
)
とが、薄暗くつて、小汚く、恐ろしく小さい家の中に、坐つてゐるのである。だが、神様から、こゝへ生れて出ろと、云はれたのだから
貧乏一期、二期、三期:わが落魄の記
(新字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
蟠「
緑町
(
みどりちょう
)
の口入屋の
婆
(
ばゝ
)
アを頼んで置いたが、髪は奥女中の
椎茸髱
(
しいたけたぼ
)
に
結
(
ゆ
)
ってな、模様の着物も
金襴
(
きんらん
)
の帯も或る屋敷から借りて置いた、これ/\安兵衞、緑町の婆アが来たら是れへ通せ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「この皺くちや
婆
(
ばゝ
)
め。お礼にはかうしてくれる。」
茶話:11 昭和五(一九三〇)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
聞て
能
(
よく
)
こそ心付たれ我は
婆
(
ばゝ
)
の事に心付ざりし
隨分
(
ずゐぶん
)
澤山
(
たくさん
)
に
遣
(
つか
)
はせと有ければ寶澤は大いに
悦
(
よろこ
)
び
早速
(
さつそく
)
酒を徳利へ
移
(
うつ
)
し
肴
(
さかな
)
をば竹の皮に
包
(
つゝ
)
み
降積
(
ふりつ
)
もりたる
大雪
(
おほゆき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この矢切村にしのと申しまして
私
(
わたくし
)
に乳をくれました
婆
(
ばゝ
)
が居りまするから、その乳母を
便
(
たよ
)
って参りまする道で災難に
遇
(
あ
)
いましたが、思い掛けなく伯父さまにお目通りをいたしましたは
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見るに輕井澤まで二里餘とあり
喘
(
あへ
)
ぎ/\
上
(
のぼ
)
りてやがて二里餘も來らんと思ふに輕井澤は見えず
孤屋
(
ひとつや
)
の
婆
(
ばゝ
)
に聞けば是からまだ二里なりといふ一行
落膽
(
がつかり
)
し
偖
(
さて
)
は是程に
草臥
(
くたびれ
)
て
餘
(
よ
)
だけしか來らざりしかと泣かぬばかりに驚きたり是より道を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
隣村
(
りんそん
)
平野村の
名主
(
なぬし
)
甚左衞門は平澤村の甚兵衞名主の
弟
(
おとと
)
なるがこれも至つて
慈悲
(
じひ
)
深
(
ふかき
)
者
(
もの
)
にてお三
婆
(
ばゝ
)
の
迷
(
まよ
)
ひ
歩行
(
あるく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
秋「それでは源兵衞、手前が
何
(
ど
)
の
様
(
よう
)
に隠しても隠されん処の
此方
(
こちら
)
に確かな証拠がある、隠さずに云え、じゃが手前は何ういう訳で
斑猫
(
はんみょう
)
という毒虫を
婆
(
ばゝ
)
に頼んで一疋六百ずつで買うか、それを聞こう」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婆「はい
私
(
わし
)
が
此処
(
こゝ
)
の
婆
(
ばゝ
)
アでございますよ、あんたア誰だかねえ」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
太「ヘエ
婆
(
ばゝ
)
アもどうかお目に掛り
度
(
て
)
えといっております」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“婆(おばあさん)”の解説
おばあさん(お婆さん/お祖母さん)は、日本語において、直系尊属2親等に当たる女性(祖母)、もしくは高齢の女性を指す一般語(老婆、媼)として使用される。対義語はおじいさん、または孫、孫娘。
(出典:Wikipedia)
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
“婆”を含む語句
老婆
婆様
雇婆
爺婆
鬼婆
婆々
産婆
娑婆気
古婆
阿婆
阿婆摺
洗濯婆
卒塔婆
塔婆
湯婆
悪婆
耆婆扁鵲
提婆達多
取揚婆
烏婆
...