“阿婆摺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あばず65.0%
あばずれ25.0%
あばづれ5.0%
あばづ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが普通の第二職業婦人には滅多に必要のない芸当で、この点だけは如何なる阿婆摺あばずれでも看護婦さんの平気さに舌を捲くそうである。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
「下品で悪かったね、どうせわたしなんぞは、下品で失礼で阿婆摺あばずれでおたんちんですから、自棄やけになったら何をするか知れたものじゃありませんよ」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
此反對な二人の莫迦に親密なかよしなのは、他の娘共から常に怪まれてゐた位で、また半分は嫉妬氣味から、「那麽あんな阿婆摺あばづれと一緒にならねえ方がえす。」
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
お八重は此反對に、今は他に縁づいた異腹はらちがひの姉と一緒にそだつた所爲せゐか、負嫌ひの、我の強い兒で、娘盛りになつてからは、手もつけられぬ阿婆摺あばづれになつた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)