“あばず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
阿婆摺61.9%
阿婆擦38.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女はいつもの阿婆摺あばずれた様子は少しも見せず、一瞬間しおれて呆然と車内の二人を見較べて居たが、今度は前よりも一層憐っぽくイベットに縋って云った。
ドーヴィル物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そして富江の阿婆摺あばずれた調子、殊にも信吾に對する忸々なれ/\しい態度は、日頃富江を心に輕んじてゐる智惠子をして多少の不快を感ぜしめぬ譯にいかなつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「え、——あんな女はありゃしません。下品で、阿婆擦あばずれで、派手好きで、おしゃべりで、食いしん坊で——」
「え、——あんな女はありやしません。下品で、阿婆擦あばずれで、派手好きで、おしやべりで、食ひ辛坊で——」