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阿婆擦
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あばず
ふりがな文庫
“
阿婆擦
(
あばず
)” の例文
「頭領の
焦
(
こが
)
れている
阿婆擦
(
あばず
)
れだ、とっ捉まえて連れて行き、うんとこさ褒美にあずかろうぜ!」……で妾を取り巻いたものさ。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
幾らお紋が
阿婆擦
(
あばず
)
れでも、好きでこんな事をするものかね、みんな正さんと楽しくやって行きたいためじゃないか。
お美津簪
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「え、——あんな女はありゃしません。下品で、
阿婆擦
(
あばず
)
れで、派手好きで、おしゃべりで、食いしん坊で——」
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「え、——あんな女はありやしません。下品で、
阿婆擦
(
あばず
)
れで、派手好きで、おしやべりで、食ひ辛坊で——」
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
拙者、先ほど、
阿婆擦
(
あばず
)
れた女などが、そなたの恋人へ附きまとうやもしれずと申しましたな。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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脂ぎった妖艶なお楽と、鉄火で
阿婆擦
(
あばず
)
れで男のように
啖呵
(
たんか
)
を切るお町と、出戻りとはいっても、美しくて賢いお品の間に挟まって、一と晩さいなまれたのです。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「こう云っているうちにも、
阿婆擦
(
あばず
)
れた女などが、そなたの恋人——いずれ、しおらしい、初心の栞殿の恋人ゆえ、同じ初心のしおらしい殿ごでござろうが、その殿ごへ、まとい付いて……」
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ところで、兼松ほど夢中になった人間でも、お小夜のような
阿婆擦
(
あばず
)
れ女の命と、自分の命と取り換えちゃかなわないとおもったんだろう。仏敵は亡ぼしたいが、自分が縛られたくない。
銭形平次捕物控:104 活き仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
阿婆擦
(
あばず
)
れ女であろうとも……」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
阿
漢検準1級
部首:⾩
8画
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
擦
常用漢字
中学
部首:⼿
17画
“阿婆”で始まる語句
阿婆摺
阿婆
阿婆羅気
阿婆良也
阿婆良気
阿婆摺媽々