“あばづれ”の漢字の書き方と例文
語句割合
阿婆摺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此反對な二人の莫迦に親密なかよしなのは、他の娘共から常に怪まれてゐた位で、また半分は嫉妬氣味から、「那麽あんな阿婆摺あばづれと一緒にならねえ方がえす。」
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
をかしい事には、此時お定の方が多く語つた事で、阿婆摺あばづれと謂はれた程のお八重は、始終しよつちゆう受身に許りなつて口寡くちすくなにのみ應答うけこたへしてゐた。枕についたが、二人とも仲々眠られぬ。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)