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阿婆摺
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あばず
ふりがな文庫
“
阿婆摺
(
あばず
)” の例文
これが普通の第二職業婦人には滅多に必要のない芸当で、この点だけは如何なる
阿婆摺
(
あばず
)
れでも看護婦さんの平気さに舌を捲くそうである。
東京人の堕落時代
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
困った
阿婆摺
(
あばず
)
れ女だな。今度でもう三度目じゃあねえか。おめえの主人は熱海でも評判の
好
(
い
)
い
家
(
うち
)
だと云うのに、どうしてそう喧嘩をするのかな。
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
女はいつもの
阿婆摺
(
あばず
)
れた様子は少しも見せず、一瞬間
萎
(
しお
)
れて呆然と車内の二人を見較べて居たが、今度は前よりも一層憐っぽくイベットに縋って云った。
ドーヴィル物語
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
そして富江の
阿婆摺
(
あばず
)
れた調子、殊にも信吾に對する
忸々
(
なれ/\
)
しい態度は、日頃富江を心に輕んじてゐる智惠子をして多少の不快を感ぜしめぬ譯にいかなつた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
しかし、若い者は若い者の良いところがあり、例えば
阿婆摺
(
あばず
)
れ女などの儘にならぬ清らかなところがある。
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
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白粉
(
おしろい
)
で面の皮が焼けてる
阿婆摺
(
あばず
)
れさ。
一本刀土俵入 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
「そうとも! それにきまってらアな、南のお奉行様が、いざ手におくだしになるまでにゃアすっかりお調べがとどいているんだ。その御眼力にはずれはねえ。しかもお前、そのめしもりの女ッてエのが、また
途法
(
とほう
)
もねえ
阿婆摺
(
あばず
)
れだってえじゃアねえか」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
併
(
しか
)
し、若い者は若い者の良いところがあり、例へば
阿婆摺
(
あばず
)
れ女などの儘にならぬ清らかなところがある。
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そして、心の底の何處かでは、富江の
阿婆摺
(
あばず
)
れた
噪
(
はしや
)
ぎ方が、不愉快でならなかつた。そして、何といふ譯もなしに直ぐ後ろから
跟
(
つ
)
いて來る信吾の跫音が心にとまつてゐた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
……
阿婆摺
(
あばず
)
れめ……来るならこい……。
鉄鎚
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
眉も目も鼻も口も、何んとなくのんびりして、頭の光る割には気の若い、
何処
(
どこ
)
か間延のした男、村岡柳子のような
阿婆摺
(
あばず
)
れには、丁度手頃のからかい相手かも知れません。
青い眼鏡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
男がよくて金があつて、ポーツとして、
阿婆摺
(
あばず
)
れの綿摘の師匠には持つて來いの相手ぢや無いか。ところが狩屋三郎は近頃先生の妾に乘替へて、喜の字屋へ寄りつかなくなつた。
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ところで、兼松ほど夢中になつた人間でも、お小夜のやうな
阿婆摺
(
あばず
)
れ女の命と、自分の命と取り換へちや叶はないとおもつたんだらう。佛敵は亡ぼし度いが、自分が縛られ度くない。
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あら、皆んな御存じの癖に、私は浮氣で、出戻りで、
阿婆摺
(
あばず
)
れで——」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
阿
漢検準1級
部首:⾩
8画
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
摺
漢検準1級
部首:⼿
14画
“阿婆摺”で始まる語句
阿婆摺媽々