わかれ道わかれみち
お京さん居ますかと窓の戸の外に來て、こと/\と羽目を敲く音のするに、誰れだえ、もう寐て仕舞つたから明日來てお呉れと嘘を言へば、寐たつて宜いやね、起きて明けてお呉んなさい、傘屋の吉だよ、己れだよと少し高く言へば、嫌な子だね此樣な遲くに何を言ひ …
作品に特徴的な語句
やつ 老婆ばゝ そい いか 老婆ひと うつ ちつ なり 仰向あふの 調こしら いつ 吝嗇けちん 何方いづかた 父親おやぢ おつ ものさし おく さん 不用いけない さわやか かちん 老婆ばあ いつも 移轉ひつこし さぶ せん あた 一枚ひとつ 本當ほんと 同胞きやうだい 大溝おほどぶ 桂川かつらがは 翻弄からかひ まんま 此家こゝ 此肩こゝ 母親おふくろ 片眼めつかち 洋燈らんぷ 鐵拳かなこぶし 脊中せな たゝ なまぐ 自家うち さと 以前もと 何箇いくつ 襤褸ぼろ そし きやう きぬた 跣跋びつこ 鐵網かなあみ かしら 少時しばらく なぶ 紺屋こうや 吹矢ふきや 平常ふだん 目深まぶか 疊紙たゝう 兀頭はげあたま 獨活うど 八釜やかま 恐赫おどか しぶ 沓脱くつぬぎ 氣才きさい 欠落かけおち 兩爲りやうだめ かぶと
題名が同じ作品
わかれ道 (新字旧仮名)樋口一葉 (著)
わかれ道 (旧字旧仮名)樋口一葉 (著)