“此肩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
これ50.0%
こゝ33.3%
ここ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
針目あらはにきぬれて、此肩これに擔ぐか見る目もらし、安兵衞はお峰が暇を取らんと言ふに夫れは以ての外、志しは嬉しけれど歸りてからが女の働き、夫れのみか御主人へは給金の前借もあり
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたしうしてもうと決心けつしんしてるのだからそれは折角せつかくだけれどきかれないよとふに、きちなみだつめて、おきやうさん後生ごしやうだから此肩こゝはなしておくんなさい。
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私はどうしてもかうと決心してゐるのだからそれは折角だけれど聞かれないよと言ふに、吉はなみだの目に見つめて、お京さん後生だから此肩ここの手を放しておくんなさい。
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)