此肩これ)” の例文
針目あらはにきぬれて、此肩これに擔ぐか見る目もらし、安兵衞はお峰が暇を取らんと言ふに夫れは以ての外、志しは嬉しけれど歸りてからが女の働き、夫れのみか御主人へは給金の前借もあり
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
針目あらはにきぬれて、此肩これに担ぐか見る目もらし、安兵衛はお峯が暇を取らんと言ふにそれは以てのほか、志しは嬉しけれど帰りてからが女の働き、それのみか御主人へは給金の前借もあり
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すけはをとなしく、ほろりほろりとなみだのこぼれるを、せじとうつきたるかたのあたり、針目はりめあらはに衣破きぬやれて、此肩これかつぐからし、安兵衛やすべゑはおみねいとまらんとふにれはもつてのほか
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)