“此肩(こゝ)” の例文
私(わたし)は何(ど)うしても斯(か)うと決心(けつしん)して居(ゐ)るのだからそれは折角(せつかく)だけれど肯(きか)れないよと言(い)ふに、吉(きち)は涙(なみだ)の眼(め)に見(み)つめて、お京(きやう)さん後生(ごしやう)だから此肩(こゝ)の手(て)を放(はな)しておくんなさい。
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私は何うしても斯うと決心して居るのだから夫れは折角だけれど聞かれないよと言ふに、吉は涕の目に見つめて、お京さん後生だから此肩(こゝ)の手を放してお呉んなさい。
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)