婆々ばゝ)” の例文
取ても卅二歳少々ちと婆々ばゝすぎますけれども其代りしうと厄介やくかいも子供もなくうちは其女獨りにて若御内儀おかみさんに成ならば其こそ/\貞女ていぢよ御亭主ごていしゆ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「あたい、まだ」と、眞面目くさつて、皮がたるんでくしや/\した顏の中から男を見詰めて、「あんな婆々ばゝアに殺されたうはない。」
案内がかたはらよりあみきぬとは婆々ばゝどのゝたるあれ也といふ、それを見れば㠿布さよみのやうなるをそでなし羽織はおりのやうにしたる物也。ちやひければ老女はたしてまづ疱瘡はうそうの事をふ。