“祖母子”の読み方と例文
読み方割合
おばこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
結うことはおまきあやの髪を、前髪にはりのない、小さい祖母子おばこに結ったのが手始てはじめで、後には母の髪、妹の髪、女中たちの髪までも結い、我髪はもとより自ら結った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
小さい萎びたお婆あさんの、白髪を一本並べにして祖母子おばこに結つたのである。しかもそれが赤いちやん/\こを著てゐる。左の手に桝をわき挾んで、ずん/\座敷の真中まで出る。
追儺 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)