“アツパア”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
祖母75.0%
老女25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此は考位ヲトコカタの祖先の代表と謂ふ祖父オシユメイと、妣位ヲンナカタの代表と伝へる祖母アツパアと言ふのが、其主になつて居る。大人前オシユメイは、家人に色々な教訓を与へ、従来の過ち・手落ちなどを咎めたりする。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
近世は、大抵、猿田彦・鈿女命と説明する樣であるが、此は、やはり大主前オシユマイ祖母アツパアの對立を以て説明すべき者であり、翁は長者の大主とおなじ起りを持つたものと見ることが出來る。
此中心になる大主前ウシユメイと言はれる老夫——老女アツパアを伴ふ——が時々立つて、訓戒・教導・祝福などを述べるのであります。其間に、眷属どもの芸尽しがあります。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)