祖母アツパア)” の例文
男の祖先と女の祖先(此を祖父オシユマイ祖母アツパアといふ)とが眷属を連れて招かれた家々に行つて、楽器を奏し芸尽しなどをするが、大人前オシユマイが時々立つて、色々な教訓を家人に与へ
考位ヲトコカタの祖先の代表を謂ふ大主前オシユマイ妣位ヲンナカタの代表と傳へる祖母アツパアと言ふ一對の老人が中心になつて、眷屬の精靈を大勢引き連れて、盆の月夜のまつ白な光の下を練り出して來る。
此は考位ヲトコカタの祖先の代表と謂ふ祖父オシユメイと、妣位ヲンナカタの代表と伝へる祖母アツパアと言ふのが、其主になつて居る。大人前オシユメイは、家人に色々な教訓を与へ、従来の過ち・手落ちなどを咎めたりする。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
近世は、大抵、猿田彦・鈿女命と説明する樣であるが、此は、やはり大主前オシユマイ祖母アツパアの對立を以て説明すべき者であり、翁は長者の大主とおなじ起りを持つたものと見ることが出來る。