トップ
>
祖母
>
ばば
ふりがな文庫
“
祖母
(
ばば
)” の例文
祖母
(
ばば
)
谷、餓鬼谷、後立山谷、栂谷及針木谷という順になって、後立山谷は東谷に、栂谷は棒小屋沢にそれぞれ相当するらしく思える。
後立山は鹿島槍ヶ岳に非ざる乎
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
……兄が
台治荘
(
たいじそう
)
の
滕県城
(
とうけんじょう
)
で戦死してから、
祖父
(
じじ
)
と
祖母
(
ばば
)
があまり淋しがるので、こちらへ帰って来ましたの……もう二年になりますわ。
生霊
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
この時はもう
祖母
(
ばば
)
も母も死んでしまい、私は叔母の家の
厄介
(
やっかい
)
になりながら、村の小学校に出してもらって月五円の給料を受けていました。
女難
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
預
(
あづ
)
け置て
立出
(
たちいで
)
しが其後一向に歸り來らず然に昨年
祖母
(
ばば
)
も
病死
(
びやうし
)
し殘るは私し一人と成り
切
(
せめ
)
ては今一度
對面
(
たいめん
)
し度と存ず夫故に伊勢參宮より
故郷
(
こきやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大きな松が枝を広げて居る下に、次郎さんの
祖母
(
ばば
)
さんや
伯母
(
おば
)
さんの墓がある。其の祖母さんの墓と向き合いに、次郎さんの棺は
埋
(
う
)
められた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
「
祖母
(
ばば
)
さまになにか話しがあるような口ぶりでした」そして帯刀は祖母に魚籠を示した、「いい形のおち鮎がだいぶありますが、ごらんになりますか」
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「何の、お賑やかで何よりでございます。私共ももう直ぐお
祖父
(
じじ
)
さま、お
祖母
(
ばば
)
さまでございますが、お宅では?」
伊太利亜の古陶
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
祖母
(
ばば
)
さまがあちらへ来いと言うからおいで、と言ッていろいろ勧めた,自分の本心は往きたかッたので渡りに舟という姉の言葉、すぐ往けばよかッたが
初恋
(新字新仮名)
/
矢崎嵯峨の舎
(著)
「何私から云うと、実はあの文庫の方がむしろ大切な品でしてね。
祖母
(
ばば
)
が昔し御殿へ勤めていた時分、
戴
(
いただ
)
いたんだとか云って、まあ
記念
(
かたみ
)
のようなものですから」
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたくし
)
の
幼
(
おさな
)
い
時分
(
じぶん
)
には
祖父
(
ぢぢ
)
も
祖母
(
ばば
)
もまだ
存命
(
ぞんめい
)
で、それはそれは
眼
(
め
)
にも
入
(
い
)
れたいほど
私
(
わたくし
)
を
寵愛
(
ちょうあい
)
してくれました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
誰様
(
どなた
)
も又のちほど遊ばせて下され、これは御世話と筆やの妻にも
挨拶
(
あいさつ
)
して、
祖母
(
ばば
)
が自からの迎ひに正太いやが言はれず、そのまま連れて帰らるるあとは
俄
(
には
)
かに
淋
(
さび
)
しく
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「さアさあそこに見えられる、そなたの
祖父
(
じじ
)
さまお
祖母
(
ばば
)
さま、お船に乗って、ようこそはるばる、そら見えた、まだ見えぬ、——おう、おう、そなたは目をつぶっているのか」
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
『わからない児だの。そちの
祖父
(
じじ
)
様や
祖母
(
ばば
)
様の御命日でも、
精進
(
しょうじん
)
をするではないか』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
既
(
すで
)
に奥平の屋敷が
汐留
(
しおどめ
)
にあって、
彼処
(
あすこ
)
に居る(別室に居る年寄を指して)
一太郎
(
いちたろう
)
のお
祖母
(
ばば
)
さんがその屋敷に居るので、
五歳
(
いつつ
)
ばかりの一太郎が前夜からお祖母さんの処に
泊
(
とまっ
)
て居た所が
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
はあ、いつも私のお
母
(
ふくろ
)
——この子供の
祖母
(
ばば
)
ですな、それが守してるんすが、その今年八つになる私の娘が、おぶいたがつて泣くもんだから、ちよつくら
背負
(
しよ
)
はせてやつたんだつていひやす。
嘘をつく日
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
お前の母はわしの娘だから、わしはお前の
祖母
(
ばば
)
だ。
遺伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
祖母
(
ばば
)
は眼鏡エかけ
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
蓮華岳から越中沢岳(又は栂山)に至る迄の立山山脈との間に発源する
祖父
(
じじ
)
谷・
祖母
(
ばば
)
谷・五郎沢・薬師沢・
岩苔
(
いわごけ
)
谷等を合せたものである。
黒部峡谷
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
「あたしがここに居てやりますと、
祖父
(
じじ
)
も
祖母
(
ばば
)
もたいへんに嬉しがるので、それを振りすててまで東京へ出たいとは思いません」
生霊
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
打
(
うた
)
れ
敏速
(
さそく
)
の寶澤は
空泣
(
そらなき
)
して
扨
(
さて
)
も私しの
親父
(
おや
)
は
養子
(
やうし
)
にて母は私しが二ツの年
病死
(
びやうし
)
し夫より
祖母
(
ばば
)
の
養育
(
やういく
)
に
成長
(
ひとゝなり
)
しが十一歳の年に
親父
(
ちち
)
は
故郷
(
こきやう
)
の熊本へ行とて
祖母
(
ばば
)
に私しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これは正太が
午
(
うま
)
の日の買物と見えぬ、
理由
(
わけ
)
しらぬ人は小首やかたぶけん町内一の
財産家
(
ものもち
)
といふに、家内は
祖母
(
ばば
)
と
此子
(
これ
)
二人、
万
(
よろづ
)
の
鍵
(
かぎ
)
に下腹冷えて留守は見渡しの総長屋
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それからこちらの
世界
(
せかい
)
からの
見舞者
(
みまいて
)
は、
第
(
だい
)
一が、
母
(
はは
)
よりも
先
(
さ
)
きへ
歿
(
なくな
)
った
父
(
ちち
)
、つづいて
祖父
(
じじ
)
、
祖母
(
ばば
)
、
肉身
(
にくしん
)
の
親類
(
しんるい
)
縁者
(
えんじゃ
)
、
親
(
した
)
しいお
友達
(
ともだち
)
、それから
母
(
はは
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
、
司配霊
(
しはいれい
)
、
産土
(
うぶすな
)
の
御神使
(
おつかい
)
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
父には五つの歳に別れまして、母と
祖母
(
ばば
)
との手で育てられ、一反ばかりの広い屋敷に、
山茶花
(
さざんか
)
もあり
百日紅
(
さるすべり
)
もあり、黄金色の
茘枝
(
れいし
)
の実が
袖垣
(
そでがき
)
に下っていたのは今も眼の先にちらつきます。
女難
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
(いや、
祖母
(
ばば
)
さまは、いなくはない……。たしかにいる)
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
祖父
(
じじ
)
谷、
祖母
(
ばば
)
谷の上流は五指を開いたように小谷が岐れて、悽愴な光を放つ赭色のガレが、酷たらしく山の肌に喰い込んでいる。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
「……関原弥之助。
祖父
(
じじ
)
と
祖母
(
ばば
)
があなたをお見かけしたら、きっと泣き出してしまったでしょう、兄だと思って」
生霊
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
これが昔気質の
祖母
(
ばば
)
の気に入りません、ややともすると母に向いまして
女難
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
桑崎山の東にあたる辺には、大滝や深淀などという
徒渉
(
としょう
)
に困難な場所があって、谷の中を遡ることは相当に骨が折れる。殊に北俣川の合流点は黒部の
祖母
(
ばば
)
谷に似て恐ろしく谷が深い。
渓三題
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
其間黒部川の一部に触れたことは、記録に存しているし、又天保頃の作と想われる絵図に
拠
(
よ
)
れば、
祖母
(
ばば
)
谷以下は
流
(
ながれ
)
に沿うて道が開け、中流は
平
(
だいら
)
より
御前
(
ごぜん
)
谷の下手に至る路ありしものの如く
黒部川を遡る
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
“祖母”で始まる語句
祖母様
祖母谷
祖母君
祖母子
祖母上
祖母屋
祖母樣
祖母石