“つわもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
35.5%
強者32.3%
武士9.7%
兵士3.2%
軍兵3.2%
3.2%
兵者3.2%
武者1.6%
剛者1.6%
勇者1.6%
古武者1.6%
将卒1.6%
武人1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
亡き先生の教はつねにそれを示して下すった、ぎりぎりにつき詰めればわれわれはみな朝廷のつわものである、大義とはその一点をさし、身命を捧ぐるところもそのほかにはない、直接のしゅくんたる幕府へ忠節を尽すのは云うまでもないが、万一にも幕府に非違ひいがあれば
菊屋敷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
治承じしょう四年の十月には、このあたりへ、源頼朝が召集した関八州のつわものくつわを並べて集まりました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ここにも狼の百疋は立処に裂いて棄てる強者つわものが控えておると、口から出任せ吹き立つるに、得右衛門はあてられて、
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あゝ云えばこう云うという口では千軍万馬の強者つわものと見てとったから、お槙に向って真ッ正面から何をきいたところで埒はあかない。
倶楽部くらぶの同勢も、こう時間が切迫しては手の下しようがありません、掘り荒された古城趾、武士つわもの共の夢の跡なる夏草の繁りと、木の間を漏るる警官隊の剣光帽影を眺めて、途方に暮れて呆然としているばかりです。
古城の真昼 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
所謂いわゆる戦場往来のおぼえの武士つわものが吸寄せられたのであった。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
不弥うみを一挙に蹂躙じゅうりんして以来、まだ日のたたぬ奴国の宮では、兵士つわものたちは最早や戦争の準備をする必要がなかった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
耶馬台やまと兵士つわものたちが彼らの宮へ帰ったとき、卑弥呼ひみこはひとり捕虜の宿舎にあてられる石窖いしぐらの中に入れられた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
右手みぎてたかく、御秘蔵ごひぞう御神剣ごしんけんかざし、うるし黒髪くろかみかぜなびかせながら、部下ぶか軍兵つわものどもよりも十さきんじて
(頼家は起ち上りて桂の手を取り、打ち連れて橋を渡り去る。行親はあとを見送る。芒のあいだに潜みし軍兵つわもの出づ。)
修禅寺物語 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「なにまたすぐに帰って来るのだ。妻、おまえの兄弟たち、縁者のともがら、ひとりとして賊名の中に見捨ててよいものか。漆間蔵六とて、語らいあえば四、五十名のつわものは連れて来られよう。そのまに正儀様の御旗も、他へお移しになろうが、何処までも馳せ参ずる所存だ」
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春彦 大仁おおひとの町からもど路々みちみちに、物の具したる兵者つわものが、ここに五人かしこに十人たむろして、出入りのものを一々詮議するは、合点がてんがゆかぬと思うたが、さては鎌倉の下知によって、上様を失いたてまつる結構な。
修禅寺物語 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と、すぐ守護の武者つわものを外へ走らせた。ところへ入れ違いに、どやどやと駈け入ってきた者がある。魏延ぎえんだった。あわてふためいた魏延は、そこにいる姜維も突きのけて、帳中へ駈け込み、
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よどみのない使いの弁舌べんぜつに、梅雪入道ばいせつにゅうどううたがいをといたとみえ、すぐ家臣に三箱の黄金をになわせ、じぶんも頭巾ずきんおもてをかくして騎馬立きばだちとなり、剛者つわもの十数人を引きつれて、阿古屋の松原へと出向いていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二頭にひき勇者つわものあり、もし
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
やがてそれも通過して、船長は処女航海も、第二の、そして最後の航海もイルベリイ氏—— Captain Ilbery ——で、この人は、一八六八年に船長として青錨会社ブルウ・アンカアに入社してから、この一九〇九年、事件が起るまで四十一年間、ずっと事故無しで荒海を乗り廻して来たB・A・L切っての海の古武者つわものだった。
沈黙の水平線 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
するとこの時山つづきの、横手の森から鬨の声が起こり、赤き旗三ながれひるがえり、七百あまりの将卒つわものが、騎馬、徒歩かちにて走り出して来た。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御随行おとも人数にんずおよそ五六十にん、いずれもみこと直属ちょくぞく屈強くっきょう武人つわものばかりでございました。