“つわもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
34.5%
強者34.5%
武士10.3%
兵士3.4%
兵者3.4%
3.4%
軍兵3.4%
剛者1.7%
古武者1.7%
武人1.7%
(他:1)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
治承じしょう四年の十月には、このあたりへ、源頼朝が召集した関八州のつわものくつわを並べて集まりました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「頼みあるつわものの交際に、酒がなくては物足りぬ。酒だ! 飲もう! 浪之助殿、手を拍って女中をお呼び下され!」
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
佐脇藤八郎は、年少なので、大勢の強者つわものばらの中に、うずまっているようにじっていたが、信長に呼ばれると、
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここにも狼の百疋は立処に裂いて棄てる強者つわものが控えておると、口から出任せ吹き立つるに、得右衛門はあてられて、
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
縦令たとい記録に残って彼等勇敢なる武士つわものと肩を竝べるほまれがあろうとも、私は夜行には絶対に自信は皆無である。
ゼーロン (新字新仮名) / 牧野信一(著)
「婦人連が汗を流して、お行儀好く、あの姿で——俺達武士つわものにお酌をする光景を想ふと、これ御同役、一興ぢやなからうかね。」
夜の奇蹟 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
兵士つわものたちは、この常とは変って悠々閑々ゆうゆうかんかんとした戦いの準備を心竊こころひそかわらっていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
それにひきかえ、兵士つわものたちの間では、卑弥呼ひみこを尊崇する熱度が戦いの準備の整って行くに従って高まって来た。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
飛騨の国人くにびとは驚異の眼を以て、風俗言語の全くことなれる蒙古の兵者つわものを迎えた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
春彦 大仁おおひとの町からもど路々みちみちに、物の具したる兵者つわものが、ここに五人かしこに十人たむろして、出入りのものを一々詮議するは、合点がてんがゆかぬと思うたが、さては鎌倉の下知によって、上様を失いたてまつる結構な。
修禅寺物語 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
法王のもとにはあらぬまもりつわものなり。
——おこともはや二十歳ぞや。父君の御遺訓、よも忘れはあるまいの。朝廷への御奉公にかけて、兄たちに劣るまいぞ。留守は、おことが総大将、母は、どこまで家の母じゃ。つわものたちの指揮、心がまえ、忠義一すじの鍛え、皆おことが軍配と徳にあること。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(頼家は起ち上りて桂の手を取り、打ち連れて橋を渡り去る。行親はあとを見送る。芒のあいだに潜みし軍兵つわもの出づ。)
修禅寺物語 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
(月かくれて暗し。籠手こて臑当すねあて、腹巻したる軍兵つわもの二人、上下よりうかがい出でて、芒むらに潜む。虫の声にわかにやむ。)
修禅寺物語 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「おのれッ」とさえぎる捕手を斬りとばして、夜叉やしゃを思わせる太刀風たちかぜに、ワッと、ひらいて近よる者もない折から穴山梅雪あなやまばいせつ一手の剛者つわものが、捕手に力をかして、からくも龍巻をしばりあげた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よどみのない使いの弁舌べんぜつに、梅雪入道ばいせつにゅうどううたがいをといたとみえ、すぐ家臣に三箱の黄金をになわせ、じぶんも頭巾ずきんおもてをかくして騎馬立きばだちとなり、剛者つわもの十数人を引きつれて、阿古屋の松原へと出向いていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがてそれも通過して、船長は処女航海も、第二の、そして最後の航海もイルベリイ氏—— Captain Ilbery ——で、この人は、一八六八年に船長として青錨会社ブルウ・アンカアに入社してから、この一九〇九年、事件が起るまで四十一年間、ずっと事故無しで荒海を乗り廻して来たB・A・L切っての海の古武者つわものだった。
沈黙の水平線 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
御随行おとも人数にんずおよそ五六十にん、いずれもみこと直属ちょくぞく屈強くっきょう武人つわものばかりでございました。
——そのいのりの必死懸命となるときは、願文がんもんじゅする声が、帳外の武者つわものの耳にも聞えてくるほどであった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うむ。まずよろうたる武者つわもの、七々四十九人を選び、みなくろき旗を持ち、みな皁きころもを着て、いのりの帳外を守護せしめい」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)