武者つわもの)” の例文
「うむ。まずよろうたる武者つわもの、七々四十九人を選び、みなくろき旗を持ち、みな皁きころもを着て、いのりの帳外を守護せしめい」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのいのりの必死懸命となるときは、願文がんもんじゅする声が、帳外の武者つわものの耳にも聞えてくるほどであった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、すぐ守護の武者つわものを外へ走らせた。ところへ入れ違いに、どやどやと駈け入ってきた者がある。魏延ぎえんだった。あわてふためいた魏延は、そこにいる姜維も突きのけて、帳中へ駈け込み
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)