“さむらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サムライ
語句割合
武士36.7%
33.0%
26.1%
武家1.5%
士分0.8%
武者0.8%
士族0.4%
侍様0.4%
士人0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ハッハッ、それ程の器量の武士さむらいが又と二人当藩におるかおらぬか。それを賞めでもする事か、咎め立てするとは心外千万な主君じゃ。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
年のれに軍功のあったさむらいに加増があって、甚五郎もその数にれなんだが、藤十郎と甚五郎との二人には賞美のことばがなかった。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
申しては畏れ多うござりますが、わたくしも監物けんもつも、また家中の心あるさむらいは皆、御奉公がいのない暗君と、嘆かぬものはありませぬ。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武「いや不調法な事はちっともない、柳番屋の処へ袖乞いに出る娘に武家さむらいが金子を遣ったんだな」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
かついでやろうとか手を引いてやろうとか云った時にも隙があったら、懐から合口あいくちを出してやっちまえ、首尾好く仕遂しおおせれば、神原に話をして手前を士分さむらいに取立てゝやろう、首尾好く殺して
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
声に応じて四十人の武者さむらいは、一度に馬から飛び降りて、二十人は弓を満月のように引き絞り、あとの二十人は剣を構えて眼の前に近付いて来た光る者にあわや打ちかかろうとした。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
幸「何か仔細がある事だろう、關善の親類でもありはしないか、鈴木屋の身寄か、士族さむらいさんのお嬢さんのはてだろう」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此の峯松は三年あとに足利栄町に於きましてお瀧と密通して、茂之助夫婦が非業な死を遂げた村上松五郎と云う士族さむらいで、今姿を変えても斯様な悪業を働いて居ります。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
悪「おっかア、お前の眼病を治そうと思って飛んだことを致しました、此のお侍様さむらいにお詫言わびごとをしておくれよ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
教師には手近の夫人繁子しげこ。長州の名ある士人さむらいの娘にて、久しく英国ロンドンに留学しつれば、英語は大抵の男子も及ばぬまで達者なりとか。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)