“士分”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しぶん50.0%
さむらい25.0%
さむらいぶん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元和げんな慶長けいちょう兜首かぶとくびを取って二百五十石、それ以来、知行が上ったことがない。式目しきもくおもてでは、士分しぶんの者三人を召抱えていなくてはならぬが、妻子五人が食べ兼ねるでのう。
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
幕末には、庶民のなかから、士分さむらいの地位にのぼって、政治上に活躍した人物も、かず多くあらわれた。
我々はフランス人の要求によって、国家の為めに死のうとしたものである。それゆえ切腹を許され、士分さむらいぶんの取扱を受けた。次いでフランス人が助命を申し出たので、死をなだめられた。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)