“士気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しき66.7%
シキ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後世の国をおさむる者が経綸けいりんを重んじて士気しきを養わんとするには、講和論者の姑息こそくはいして主戦論者の瘠我慢を取らざるべからず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
という声は、たちまち味方の壕塁ごうるいに伝わった。難攻不落の敵城に対して、かなり長陣の疲れを見せていた味方も、ために一脈の新しい士気しきを加えた。彼の復帰はそれだけでも大きな意義があった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
顕家の若い眉と共に全軍は“士気シキテンチユウス”のがいだった。ゆらい、中央の官軍はいたずらに官爵かんしゃくを誇って老いやすかったが、みちのくの官軍は若かった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)