“壕塁”の読み方と例文
読み方割合
ごうるい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御着ごちゃくの本城を防ぐための一支城であったに過ぎず、その壕塁ごうるい曲輪くるわ造りも極めて簡単な構築で、樹木の多い丘の上に
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「合戦にのぞんでこの橋ひとつが要害とは、さても岡崎は攻め易うございますな」「…………」「城砦じょうさい壕塁ごうるいはいくさのしのぎで、攻防のかなめは人にあると存じますが、……しかし、 ...
薯粥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
こういう間に、士気いよいよ高い蜀の大軍は、猇亭こていから川口にいたる広大な地域に、四十余ヵ所の陣屋と壕塁ごうるいを築き、昼は旌旗せいきくもまがい、夜は篝火かがりびに天を焦がしていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)