“ごうるい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
壕塁83.3%
豪塁16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう間に、士気いよいよ高い蜀の大軍は、猇亭こていから川口にいたる広大な地域に、四十余ヵ所の陣屋と壕塁ごうるいを築き、昼は旌旗せいきくもまがい、夜は篝火かがりびに天を焦がしていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、一日できめ、縄取りや、壕塁ごうるいの構想なども、自身、わらじ穿きでさしずを下し
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生れおちた時から壮年期はいうまでもなく、豊太閤ほうたいこうとなってからでも、聚楽じゅらく桃山の絢爛けんらん豪塁ごうるいにかこまれても、彼のまわりには、いつも庶民のにおいがちていた。かれは衆愚凡俗をも愛した。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)