“しぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
士分28.6%
斯文21.4%
子文14.3%
詩文14.3%
四分7.1%
史文7.1%
此文7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「無事に勤めができれば士分しぶんになれるが、貴女がたがそんなことで騒いだりすると、士分になるどころか、扶持ふちを召放されるかもしれない、どうかそんな評判はしないようにして下さい」
会は斯文しぶん会と名づけ、雑誌は“野ばら”というのだった。仲間に甲賀太郎、今村均、木村某などというのがいた。それにぼくは大町桂月論などというのを書いたことがある。
「壬申臘月。河崎敬軒赴東府。帰期及花時。因約芳野之遊。時北条霞亭寓洛。余請明年二月会我于関駅。癸酉二月十九日。余拉佐藤子文発。枉路于北勢。廿二日到桑名駅。晡時敬軒果至。廿三日発桑名。宿于亀山。廿四日到関駅。霞亭以前夕至。」凹巷は佐藤子文しぶんと二月十九日に伊勢を
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
詩仏しぶつ鵬斎ぼうさい詩文しぶんにてなぶりものにされたりといふことえたるが、もとより菊塢きくう世才せさいにはたけたれど学文がくもんはなし、詩仏しぶつ鵬斎ぼうさい蜀山しよくさん真顔まがほかげ春海はるみ当時そのころ聞人もんじん幇間半分たいこはんぶんなぶり者にせられしには相違さうゐなし
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
そしてのこつた四分しぶんさんあめからえだえだからみきながれて、徐々じよ/\地面じめんち、そこにあるられるのです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
よくしげつてゐる森林しんりんでは、つたあめ四分しぶんいちえだうへにたまつてのちにだん/\と蒸發じようはつします。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
そういう、一見史文しぶん模様めいた奇妙な配合とりあわせが、この桃花木マホガニーの寝台を飾ってる構図だったのである。そして、ようやく法水が、その断頸鷲の浮彫から顔を離した時だった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そもそも天の此文しぶんほろぼさざるの深意なるべし。本日たまたま中元、同社、てずから酒肴しゅこうを調理し、一杯をあげて、文運の地におちざるを祝す。
中元祝酒の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)