“斯文”の読み方と例文
読み方割合
しぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きょうの地で暴民に囲まれた時昂然こうぜんとして孔子の言った「天のいまだ斯文しぶんほろぼさざるや匡人きょうひとそれわれをいかんせんや」が、今は子路にも実に良くわかって来た。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
会は斯文しぶん会と名づけ、雑誌は“野ばら”というのだった。仲間に甲賀太郎、今村均、木村某などというのがいた。それにぼくは大町桂月論などというのを書いたことがある。
(中略)三先生既に斯文しぶん宗主そうしゅ、後学の師範たり、仏老ぶつろう攘斥じょうせきすというと雖も、必ずまさに理にって至公無私なるべし、すなわち人心服せん。三先生多く仏書をさぐらざるに因ってぶつ底蘊ていおんを知らず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)