“兜首”の読み方と例文
読み方割合
かぶとくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まことや「あんちおきや」の帝がこの日の大勝利は、味方の手にとつた兜首かぶとくびの数ばかりも、一年の日数よりは多かつたと申すことでおぢやる。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
兜首かぶとくび何級はだれだれ——と、手柄によって、あるいは食禄を増されるもの、あるいは賞与の品をもらうものなどがある。
だんまり伝九 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
元和げんな慶長けいちょう兜首かぶとくびを取って二百五十石、それ以来、知行が上ったことがない。式目しきもくおもてでは、士分しぶんの者三人を召抱えていなくてはならぬが、妻子五人が食べ兼ねるでのう。
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)