強者つはもの)” の例文
あるひは娘共むすめども仰向あふむけてゐる時分じぶんに、うへから無上むしゃう壓迫おさへつけて、つい忍耐がまんするくせけ、なんなく強者つはものにしてのくるも彼奴きゃつわざ乃至ないしは……
それがしが帝に随身し奉つたは、天下無双の強者つはものは帝ぢやと承つた故でおぢやる。しかるにその帝さへ、悪魔ぢやぼには腰を
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何もかもこの強者つはものの肩に背負はすつもりで
侘助椿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
それがしは日頃山ずまひのみ致いて居れば、どの殿の旗下はたもとに立つて、合戦をつかまつらうやら、とんと分別を致さうやうもござない。就いては当今天下無双の強者つはものと申すは、いづくの国の大将でござらうぞ。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何もかもこの強者つはものの肩に背負はすつもりで
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)