“たけお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
武男25.0%
武夫16.7%
武郎16.7%
武雄16.7%
竹夫8.3%
嶽夫8.3%
竹男8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ではお君さんが誰かの艶書に返事をしたためたのかと思うと、「武男たけおさんに御別れなすった時の事を考えると、私は涙で胸が張り裂けるようでございます」
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「もっと、自分じぶんをたいせつにしなければ、いい選手せんしゅなんかになれないと、先生せんせいもいっていたよ。」と、武夫たけおはありのままをつげました。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのつい鼻の先の所に、一冊の本がページを開いたまま落ちていました。それは彼女の批評にれば「今の文壇で一番偉い作家だ」と云う有島武郎たけおの、「カインの末裔まつえい」と云う小説でした。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
後生ごしょうだから今日だけ、お狃染甲斐なじみがいわたしを助けて頂戴。ね。妾、武雄たけおの温泉で長崎から宝石入りの麻雀マージャンを抱えて来た男の荷物を置き換えて来たんだから。その男が税関の役人に押えられる間際によ。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
竹夫たけおは、いつものごとく、おじさんのみせへ、あそびにいきました。ちょうど、おじさんのなかまもきていて、世間話せけんばなしをしていました。
ひすいの玉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あの、りゅうがかいてある香炉こうろあたまは、ししのくびなんだね。」と、だいにのっている、そめつけの香炉こうろを、竹夫たけおはさしました。
ひすいの玉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
材料を集めるに当って、何かと親しく相談に乗って下さった方は、私の先輩に当る小説家、小田嶽夫たけお氏である。小田氏と支那しな文学の関係にいては、知らぬ人もあるまい。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「子どもさんたちがけんのんだから連れて来たよ。竹男たけおさんだけはどこに行ったかどうも見えなんだ」
火事とポチ (新字新仮名) / 有島武郎(著)