武男たけお)” の例文
武男たけおは、よくおじいさんのところへあそびにきて、お仕事しごとをなさるそばで、おじいさんから、おはなしをきくのをたのしみとしました。
山に雪光る (新字新仮名) / 小川未明(著)
ではお君さんが誰かの艶書に返事をしたためたのかと思うと、「武男たけおさんに御別れなすった時の事を考えると、私は涙で胸が張り裂けるようでございます」
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
武男たけお夫婦は、今日きょうの晴れを蕨狩わらびがりすとて、うばいくと宿の女中を一人ひとりつれて、午食後ひるごよりここに来つ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
武男たけおは、ふでをつかったあとで、かなだらいに、みずをいれてあらうと、もくもくと、ちょうど汽車きしゃけむりのように、まっくろすみを、ふでからはきします。
山に雪光る (新字新仮名) / 小川未明(著)
武男たけお君」は悲しんだ事、片岡かたおか中将が怒ってむすめを引き取った事、病女のために静養室を建てた事、一生の名残なごりに「浪さん」を連れて京阪けいはんゆうをした事、川島家かわしまけからよこした葬式の生花しょうかを突っ返した事
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
もうばちにのほしい、あるのことでした。武男たけおが、おじいさんのところへいくとあき薬売くすりうりが、がくながら、おじいさんとはなしをしていました。
山に雪光る (新字新仮名) / 小川未明(著)