“瑣々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ささ90.0%
さゝ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余コレヲ留メテ曰クメヨ止メヨト。毅堂大声ニ曰ク朋友ほうゆうノ誼ハ重シ。瑣々ささタルノ禁何ゾ意トスルニ足ラン。春濤ラ要シテ遂ニ止ム。ともづなたつノ口ニ解ク。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
日常瑣々ささの事、猶且なほかつ味はひ来れば無限の趣味あり、無限の秘密あり、無限の教訓ありて、我等をして思はず忸怩ぢくぢとして無謀の行動を敢てせざらしむる者也。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
今までは瑣々さゝたる問題にも、極めて丁寧ていねいにいらへしつる余が、この頃より官長に寄する書にはしきりに法制の細目にかゝづらふべきにあらぬを論じて、一たび法の精神をだに得たらんには
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)