“下衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したぎ85.7%
こい4.8%
カフタン4.8%
シユミーズ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜分は自分の着て居る袈裟と下衣したぎとが夜着であって、その上に一枚の古毛布ふるけっとでもあれば余程よいのですが、それもないのが多い。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
下衣こいを脱ぐと帯で背中にくくりつけ、半裸の妙な風体で水の中に跳び込んだ。汗を流したやさきではあったが、夜の水は骨を刺した。
蕎麦の花の頃 (新字新仮名) / 李孝石(著)
葬龕の周囲には彼女の家族の人たちが立っていた。召使いらは肩に紋章入りのリボンを付けた黒の下衣カフタンを着て、手に蝋燭を持っていた。
眺め廻すうちに、女は早や帽子をり、上衣うはぎを脱ぎ、白く短き下衣シユミーズ一ツになりて、余がかたへなる椅子に腰掛け、巻煙草を喫し始め候。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)