“露天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろてん85.7%
みせ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なくちゃなるまい。今夜はずいぶん久しぶりで、愉快ゆかい露天ろてんに寝るんだな。うまいぞうまいぞ。ところで草へ寝ようかな。
楢ノ木大学士の野宿 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
風の都合で、馬鹿に大きな音になったり、或時あるときかすかになって、露天ろてん商人の呼声に混り合って、ジンタジンタと太鼓の音ばかりが聞えたりした。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
夏場の市はからきし不景気で、ななツ半時分だと露天みせ日覆ひおいの影もそう長くは延びていない頃だのに、みちは人影もまばらで、熱い陽あしがはすかいに背中をあぶるばかりだった。
蕎麦の花の頃 (新字新仮名) / 李孝石(著)