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みせ
ふりがな文庫
“
店
(
みせ
)” の例文
すると、オオカミは、
雑貨屋
(
ざっかや
)
さんの
店
(
みせ
)
へいって、大きなチョークを一本買ってきました。そして、それを食べて、声をよくしました。
オオカミと七ひきの子ヤギ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
二人
(
ふたり
)
は、
店
(
みせ
)
の
前
(
まえ
)
をはなれると、
駈
(
か
)
け
出
(
だ
)
しました。ちょうどそのとき、
横合
(
よこあ
)
いから、
演習
(
えんしゅう
)
にいった
兵隊
(
へいたい
)
さんたちが
道
(
みち
)
をさえぎりました。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
油煙
(
ゆえん
)
がぼうつと
騰
(
あが
)
るカンテラの
光
(
ひかり
)
がさういふ
凡
(
すべ
)
てを
凉
(
すゞ
)
しく
見
(
み
)
せて
居
(
ゐ
)
る。
殊
(
こと
)
に
斷
(
た
)
ち
割
(
わ
)
つた
西瓜
(
すゐくわ
)
の
赤
(
あか
)
い
切
(
きれ
)
は
小
(
ちひ
)
さな
店
(
みせ
)
の
第
(
だい
)
一の
飾
(
かざ
)
りである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
餅菓子店
(
もちぐわしや
)
の
店
(
みせ
)
にツンと
濟
(
す
)
ましてる
婦人
(
をんな
)
なり。
生娘
(
きむすめ
)
の
袖
(
そで
)
誰
(
たれ
)
が
曳
(
ひ
)
いてか
雉子
(
きじ
)
の
聲
(
こゑ
)
で、ケンもほろゝの
無愛嬌者
(
ぶあいけうもの
)
、
其癖
(
そのくせ
)
甘
(
あま
)
いから
不思議
(
ふしぎ
)
だとさ。
神楽坂七不思議
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
社の報酬はいうに足らぬほどなれど、
棲家
(
すみか
)
をもうつし、
午餐
(
ひるげ
)
に
往
(
ゆ
)
く食べもの
店
(
みせ
)
をもかえたらんには、かすかなる暮らしは立つべし。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
一
風呂
(
ふろ
)
浴
(
あ
)
びて
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れゆけば
突
(
つき
)
かけ
下駄
(
げた
)
に七五三の
着物
(
きもの
)
、
何屋
(
なにや
)
の
店
(
みせ
)
の
新妓
(
しんこ
)
を
見
(
み
)
たか、
金杉
(
かなすぎ
)
の
糸屋
(
いとや
)
が
娘
(
むすめ
)
に
似
(
に
)
て
最
(
も
)
う一
倍
(
ばい
)
鼻
(
はな
)
がひくいと
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
手傳
(
てつだひ
)
などするにぞ夫婦は大に
悦
(
よろこ
)
び
餠類
(
もちるゐ
)
は毎日々々
賣切
(
うりきれ
)
て歸れば今は
店
(
みせ
)
にて賣より寶澤が
外
(
そと
)
にて
商
(
あきな
)
ふ方が多き程になり夫婦は
宜者
(
よきもの
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
代助は、一つ
店
(
みせ
)
で
別々
(
べつ/\
)
の
品物
(
しなもの
)
を買つた
後
(
あと
)
、平岡と
連
(
つ
)
れ
立
(
だ
)
つて
其所
(
そこ
)
の
敷居
(
しきゐ
)
を
跨
(
また
)
ぎながら互に顔を見合せて笑つた事を記憶してゐる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それは大よそゆきの
旦那
(
だんな
)
に限られた。旦那たちも
紐
(
ひも
)
までこった
前掛
(
まえだれ
)
をかけている。ましてお
店
(
みせ
)
の人は羽織を着たのもすけない。
旧聞日本橋:21 議事堂炎上
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
川沿
(
かはぞひ
)
の
公園
(
こうゑん
)
の
真暗
(
まつくら
)
な
入口
(
いりぐち
)
あたりから
吾妻橋
(
あづまばし
)
の
橋
(
はし
)
だもと。
電車通
(
でんしやどほり
)
でありながら
早
(
はや
)
くから
店
(
みせ
)
の
戸
(
と
)
を
閉
(
し
)
める
鼻緒屋
(
はなをや
)
の
立
(
た
)
ちつゞく
軒下
(
のきした
)
。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
店
(
みせ
)
の
主人
(
しゅじん
)
がすすめたオランダ
語
(
ご
)
と
英語
(
えいご
)
との
会話
(
かいわ
)
の
本
(
ほん
)
など、二、三さつを
買
(
か
)
うと、
諭吉
(
ゆきち
)
は、おもい
足
(
あし
)
をひきずって、
江戸
(
えど
)
へかえってきました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
此家
(
うち
)
では
賓客
(
きやく
)
の
帰
(
かへ
)
つた
後
(
あと
)
と見えまして、
主人
(
あるじ
)
が
店
(
みせ
)
を
片付
(
かたづ
)
けさせて
指図
(
さしづ
)
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
りますところへ、
表
(
おもて
)
から
声
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けますから、主
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
実家
(
さと
)
の方は其頃
両親
(
ふたおや
)
は亡くなり、番頭を妹に
娶
(
めあ
)
はせた養子が、浄瑠璃に
凝
(
こ
)
つた
揚句
(
あげく
)
店
(
みせ
)
を売払つて大坂へ遂転したので、
断絶同様
(
だんぜつどうやう
)
に成つて居る。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
ある日、いのきちが、あの、
日本海
(
にほんかい
)
でひろってきた石を、
店
(
みせ
)
にもちだしてながめていたとき、こういって
話
(
はな
)
しかけたのが、よしむらさんだった。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
「あ、やッと帰ってきた!」思わず涼み台を離れると、トンと
店
(
みせ
)
さきへ
駕尻
(
かごじり
)
が下り、
垂
(
た
)
れを揃えた三挺の
四
(
よ
)
ツ
手
(
で
)
の
裡
(
うち
)
から
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
市
(
いち
)
といつても、
今
(
いま
)
の
市場
(
いちば
)
ではなく、
商人
(
しようにん
)
の
店
(
みせ
)
を
列
(
つら
)
ねてゐる
町通
(
まちどほ
)
りで、そこには、
今
(
いま
)
の
街路樹
(
がいろじゆ
)
に
似
(
に
)
たものを
植
(
う
)
ゑたのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「おめえいつか、おれといっしょに、そうじゃねえ、おめえが
店
(
みせ
)
を持つときには、おれを
糊
(
のり
)
の仕込みに使ってくれるって、約束したじゃあねえか」
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
衣服
(
いふく
)
調度類
(
ちょうどるい
)
でございますか——
鎌倉
(
かまくら
)
にもそうした
品物
(
しなもの
)
を
売
(
う
)
り
捌
(
さば
)
く
商人
(
あきうど
)
の
店
(
みせ
)
があるにはありましたが、さきほども
申
(
もう
)
した
通
(
とお
)
り、
別
(
べつ
)
に
人目
(
ひとめ
)
を
引
(
ひ
)
くように
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
店
(
みせ
)
は耶蘇教主義であるが、角谷は夜毎の
家庭
(
かてい
)
祈祷会
(
きとうかい
)
などに出るのを
厭
(
いや
)
がって居た。彼の本箱には、
梅暦
(
うめごよみ
)
や日本訳のマウパッサン
短篇集
(
たんぺんしゅう
)
が入って居た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
店
(
みせ
)
にはいって
来
(
き
)
た
海蔵
(
かいぞう
)
さんは、いつものように、
駄菓子箱
(
だがしばこ
)
のならんだ
台
(
だい
)
のうしろに
仰向
(
あおむ
)
けに
寝
(
ね
)
ころがってうっかり
油菓子
(
あぶらがし
)
をひとつ
摘
(
つま
)
んでしまいました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「だが、このキューピー人形は、昨日まで
店
(
みせ
)
の
間
(
ま
)
に飾ってあった様だが、どうして外の人形と混ぜてしまったのだ」
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
やがて此
店
(
みせ
)
をいたす時あんどんを持きたりて字をこひしゆゑ、
余
(
よ
)
がをさなき時天麩羅と
大書
(
たいしよ
)
して与へしに此てんぷら一ツ四銭にて毎夜うりきるゝ程なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
しかし彼は衣食する上にはある英字新聞の記者を
勤
(
つと
)
めているのだった。僕はどう云う芸術家も
脱却
(
だっきゃく
)
出来ない「
店
(
みせ
)
」を考え、
努
(
つと
)
めて話を明るくしようとした。
彼 第二
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
本石町の小西と
淺沼
(
あさぬま
)
、今川小
路
(
ぢ
)
の
進
(
しん
)
々
堂
(
どう
)
——それらが
當
(
とう
)
時の
有
(
ゆう
)
名な
店
(
みせ
)
だつたが、とにかく東
京
(
けう
)
にも
寫眞器屋
(
しやしんきや
)
などはまだ
數
(
かぞ
)
へるほどしかなかつたやうに
思
(
おも
)
ふ。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
遂に彼は菓子
店
(
みせ
)
の中へはいって行ったが、そこを通り抜けて、喫茶店になっている奥の
室
(
しつ
)
に通った。そしてそこに働いている若い女にちょっと帽子をとった。
見えざる人
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
其
(
その
)
二階屋の表の
通
(
とほり
)
を
私
(
わたし
)
は
夕餐
(
ゆふめし
)
の
後
(
のち
)
に通つて見た。
其処
(
そこ
)
が
此
(
この
)
田舎町の
大通
(
おほどほり
)
で——
矢張
(
やはり
)
狭かつた——西洋小間物
店
(
みせ
)
、
葉茶屋
(
はぢやや
)
、呉服商、絵葉書屋などが並んで
居
(
ゐ
)
た。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
川岸
(
かし
)
に上つて、橋袂の氷
店
(
みせ
)
で、しきりに辭退する娘を強ひて
氷菓
(
アイスクリーム
)
を喰べ、わざと時間を消して宿に歸つた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
が其の
店
(
みせ
)
といふのも見すぼらしくはないまでもただあたりまへの八百屋に過ぎなかつたので、それまであまり見かけたことはなかつた。一
體
(
たい
)
私はあの檸檬が好きだ。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
父
(
とう
)
さんの
幼少
(
ちひさ
)
い
時
(
とき
)
のやうに
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
に
育
(
そだ
)
つた
子供
(
こども
)
は、めつたに
翫具
(
おもちや
)
を
買
(
か
)
ふことが
出來
(
でき
)
ません。
假令
(
たとへ
)
、
欲
(
ほ
)
しいと
思
(
おも
)
ひましても、それを
賣
(
う
)
る
店
(
みせ
)
が
村
(
むら
)
にはありませんでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
お蔭で瀬戸物
店
(
みせ
)
や、
彫物
(
ほりもの
)
師は牛の註文で
懐中
(
ふところ
)
を膨らませたのも少くなかつたが、それを撫で廻した人達が、
幾人
(
いくたり
)
づばぬけて主殿頭のやうな出世をしたかは判らなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
あの土間のつき当りのところを(
店
(
みせ
)
から入って)区切って、すっかりコンクリートのいい風呂をこしらえ鶏舎のガラス窓を十分つかって大いに文化的! になって居ります。
獄中への手紙:05 一九三八年(昭和十三年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
そうしてそれらの
店
(
みせ
)
には、うまそうなおかしだの、おもちゃのようにきれいなかんづめだの、赤や青のレッテルをはったびんなどが、みがきたてたガラスの中にかざってありました。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
「ヘエ、年甲斐もございません、——尤も私ばかりでなく、手代の佐吉も、伊太郎も、小僧の
良松
(
りょうまつ
)
まで出払ってしまいました。
店
(
みせ
)
の方は小間物の商いで、昼頃は至って暇でございます」
銭形平次捕物控:376 橋の上の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
而
(
さう
)
して
其服裝
(
そのふくさう
)
は
少
(
すこ
)
しも
醫者
(
いしや
)
らしい
所
(
ところ
)
は
無
(
な
)
く、一つフロツクコートを十
年
(
ねん
)
も
着續
(
きつゞ
)
けてゐる。
稀
(
まれ
)
に
猶太人
(
ジウ
)
の
店
(
みせ
)
で
新
(
あたら
)
しい
服
(
ふく
)
を
買
(
か
)
つて
來
(
き
)
ても、
彼
(
かれ
)
が
着
(
き
)
ると
猶且
(
やはり
)
皺
(
しわ
)
だらけな
古着
(
ふるぎ
)
のやうに
見
(
み
)
えるので。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「いやねえ。あたし、この半襟かけてお
店
(
みせ
)
に出ると、きつと雨が降るのよ。」
火の鳥
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
かの人
江都
(
えど
)
小田原町辺の魚肆に因みありて往きかいけるが、一日かの家に往きけるおり、
店
(
みせ
)
にありける帳を
把
(
と
)
って、
漫
(
すずろ
)
に披閲しけれども、その身に無用の物なれば、熟視するというにはあらず
失うた帳面を記憶力で書き復した人
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
抑
(
そ
)
も
此男
(
このをとこ
)
は
父
(
ちゝ
)
の
死
(
しん
)
だ
後
(
あと
)
、
市街外
(
まちはづ
)
れに
在
(
あ
)
る
小
(
ちひ
)
さな
莊園
(
しやうゑん
)
を
承嗣
(
うけつい
)
だので、
此
(
この
)
莊園
(
しやうゑん
)
こそ
怠惰屋
(
なまけや
)
の
店
(
みせ
)
とも
謂
(
いひ
)
つべく、
其
(
その
)
白
(
しろ
)
い
壁
(
かべ
)
は
年古
(
としふり
)
て
崩
(
くづ
)
れ
落
(
お
)
ち、
蔦
(
つた
)
葛
(
かづら
)
思
(
おも
)
ふがまゝに
這纏
(
はひまと
)
ふた
門
(
もん
)
は
年中
(
ねんぢゆう
)
開
(
あけ
)
つ
放
(
ぱな
)
しで
閉
(
とぢ
)
たことなく
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
またそれらの
店
(
みせ
)
よりも
面白
(
おもしろ
)
いものや
綺麗
(
きれい
)
な
物
(
もの
)
が
少
(
すくな
)
いところだといふ
人
(
ひと
)
があるかも
知
(
し
)
れません。しかし
博物館
(
はくぶつかん
)
とでぱーとめんと・すとあーとの
違
(
ちが
)
ひは、けっしてそのような
點
(
てん
)
ばかりではないのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか軒が並んで、肉屋の馬
店
(
みせ
)
などが皮切りで、色々な下等な飲食店などの店が出来、それから段々開けて来て、とうとう竹町という
市街
(
まち
)
が出来て、「佐竹ッ原」といった処も原ではなく
幕末維新懐古談:64 大仏の末路のあわれなはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
何處
(
どこ
)
やらの
骨董
(
こっとう
)
店
(
てん
)
の
店
(
みせ
)
さきで見たることあり
此奴
(
こやつ
)
の顏を
河馬
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
店
(
みせ
)
のなかではしんみりと
柳
(
やなぎ
)
の
佐和利
(
さわり
)
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
お菓子屋の
店
(
みせ
)
の前に立ち
歌時計:童謡集
(旧字旧仮名)
/
水谷まさる
(著)
店
(
みせ
)
に
獲
(
え
)
たるを
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
「ゆるしなく、かってに
出歩
(
である
)
いたり、また
泊
(
と
)
まってきたようなものは、さっそく
店
(
みせ
)
を
出
(
で
)
ていってもらう。」という
規則
(
きそく
)
がありました。
真吉とお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いや、
何
(
なに
)
か
申
(
まを
)
す
内
(
うち
)
に、ハヤこれは
笹
(
さゝ
)
の
雪
(
ゆき
)
に
着
(
つ
)
いて
候
(
さふらふ
)
が、
三時
(
さんじ
)
すぎにて
店
(
みせ
)
はしまひ、
交番
(
かうばん
)
の
角
(
かど
)
について
曲
(
まが
)
る。この
流
(
ながれ
)
に
人
(
ひと
)
集
(
つど
)
ひ
葱
(
ねぎ
)
を
洗
(
あら
)
へり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
さしもに
中
(
なか
)
よし
成
(
なり
)
けれど
正太
(
しようた
)
とさへに
親
(
した
)
しまず、いつも
耻
(
はづ
)
かし
氣
(
げ
)
に
顏
(
かほ
)
のみ
赤
(
あか
)
めて
筆
(
ふで
)
やの
店
(
みせ
)
に
手踊
(
てをどり
)
の
活溌
(
かつぱつ
)
さは
再
(
ふたゝ
)
び
見
(
み
)
るに
難
(
かた
)
く
成
(
なり
)
ける
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
爲し樣子を承まはり候へば
云々
(
しか/″\
)
なりと申に付千太郎の一時
店
(
みせ
)
より
持出
(
もちいだ
)
せし五十兩を私し
引負金
(
ひきおひきん
)
と
爲
(
なし
)
て永の
暇
(
いとま
)
になりし節千太郎へ
呉々
(
くれ/″\
)
異見を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
代助は
顔
(
かほ
)
をしかめて
店
(
みせ
)
を
出
(
で
)
た。
紙包
(
かみゞつみ
)
を
腋
(
わき
)
の
下
(
した
)
に
抱
(
かゝ
)
へた儘、銀座の
外
(
はづ
)
れ迄
遣
(
や
)
つて
来
(
き
)
て、
其所
(
そこ
)
から
大根河岸
(
だいこんがし
)
を
回
(
まは
)
つて、
鍛冶橋
(
かじばし
)
を丸の
内
(
うち
)
へ
志
(
こゝろざ
)
した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
見
(
み
)
ろよ、
近頃
(
ちかごろ
)
薩張
(
さつぱり
)
來
(
き
)
てくんねえが、
俺
(
お
)
れこと
厭
(
や
)
にでも
成
(
な
)
つたんぢやねえかなんて
出
(
で
)
つから」と
店
(
みせ
)
の
女房
(
にようばう
)
は
戯談
(
ぜうだん
)
を
交
(
まじ
)
へた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
やがて此
店
(
みせ
)
をいたす時あんどんを持きたりて字をこひしゆゑ、
余
(
よ
)
がをさなき時天麩羅と
大書
(
たいしよ
)
して与へしに此てんぷら一ツ四銭にて毎夜うりきるゝ程なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“店”の意味
《名詞》
(たな) 商店で、商品を陳列しておく場所。
(たな) 奉公先の商店。
(たな) 貸家。借家。
(みせ) 商品を陳列して売る場所。
(出典:Wiktionary)
“店”の解説
店(みせ、たな)は、商売を行うための建物のこと。商品やサービスを提供する場所である。
(出典:Wikipedia)
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
“店”を含む語句
珈琲店
茶店
料理店
酒店
大店
百貨店
喫茶店
割烹店
此店
旅店
店頭
店前
理髪店
商店
開店
西洋料理店
中店
唐物店
露店
店舗
...