“喫茶店”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きっさてん75.0%
カフエエ5.0%
キヤツフエ5.0%
きつさてん5.0%
カツフエ5.0%
キャッフェ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この木は郷里の家以外についぞどこでも見たという記憶がない。近ごろよく喫茶店きっさてんなどの卓上を飾るあの闊葉かつようのゴムの木とは別物である。
試験管 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その中で活動写真、寄席よせ酒場バア喫茶店カフエエなどの軒を並べて居るゲエテまちだけが地獄の色の様な火明ひあかりに赤くけぶつて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
僕も梅原君の世話でモンマルトルの方に下宿は見附かつて居るが、会話の稽古にくミツセル夫人の下宿が近いのと、喫茶店キヤツフエに気に入つた家があるのとでまだ越さずに居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
停車場ステイシヨンに居た老人のボオイが親切に案内してれたので、ぐ横町にだ一軒起きて居た喫茶店カツフエはひつて顔を洗ふ事が出来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
巴里の山の手に、ペール・ラシェーズという広い墓地があって、そのうしろの小高い岡の上に、≪Belle-vue de Tombeauベル・ビュウ・ド・トンボウ≫という、一風変った名の喫茶店キャッフェがある。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)